knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

中国地方鉄道旅 2日目(三次〜三江線〜津和野〜SLやまぐち号〜新幹線500系こだま〜下関)

旅行の2日目。今回の大きな目的の一つが「三江線」に乗ること。一般的には「三江線」に馴染みのない人が殆どであると思うが、中国山地を三次から江津まで結ぶJR西日本のローカル線。

来年の2018年3月に全線廃止が決定しています。その理由は、あまりに乗降客が少なく今後も改善の見込みがない、災害発生の危険性(並行する江の川の氾濫)によることだそうです。

https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/09/page_9318.html
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2016_0913.html
http://news.mynavi.jp/series/railwaynews/035/


三次駅近くのホテルを早朝4時半に出発。

こんな朝早くからとおもわれるかもしれないが、三次から江津に直通する列車は1日に2本しかないから。そのうちの1本が朝の5:38発。


三次駅に到着すると、まだ30分前にもかかわらず、20名前後のマニアが並んでいる。右側の景色のよいクロスシートの確保のためだろう

10分ほど前になって列車が入線。キハ120形のディーゼル1両。乗客は9割以上が鉄道マニアの模様。ちょうど座席は満席になる程度で出発。



列車は江の川を右手にゆっくりと走る。といっても観光目的ではなく、落石の危険があるので急停車できるようにするためとのこと。そのせいもあり、全線108Kmを約4時間もかかります。



1時間ほどで口羽駅に到着。ちょうど単線の行き違い。またここで何故か30分の休憩。乗客は写真撮影のタイムに




列車は再び出発。江の川を右へ左へと何度か橋を渡りますが、全体的には左寄りを走行するので、座席は右側が人気です。


また口羽駅から浜原駅までの日本鉄道建設公団が高規格で建設した線路なので、急にスピードアップします。
その中には地上20mの高さにあるため「天空の駅」と呼ばれている宇津井駅も含まれます

列車から撮影するとこんな感じですが、よくわからないので

Wikipedi宇津井駅から

ここでは数名の鉄道マニアの下車と乗車がありました。





浜原駅からはまだ低速区間に、江の川の脇をのんびりと下ります。



江津が見えてきました。江の川も川幅が広くなります。



ワンマン列車なので運賃表もこんなに長くなります。



三次駅から3時間と53分、ようやく江津駅に到着。この列車は浜田駅まで走りますが、江津で約30分の停車



浜田までは日本海を見ながら走ります。



浜田から益田までは、快速列車に。三江線に乗っていたせいもあり、かなりのスピードに感じます。




実は浜田駅から益田駅の間には、青い海と鉄道の撮影名所である「折居駅三保三隅駅」が含まれるので、絶景を期待していたのですが生憎の悪天候。

益田駅からは「SLやまぐち号」に乗車するために津和野方面に。

列車で移動すると、津和野駅の滞在は1時間ほど。初の津和野なので少しだけでも観光時間を確保したい。
調べてみるとバスで移動すれば、列車で移動するより1時間弱滞在時間が増えるので、970円のバスを支払いバスで移動

益田駅前には全国チェーンの居酒屋と中華料理店しかなかったので、津和野で遅い昼食。「うずめ飯」というものらしい。写真ではご飯に具がかかっているが、運ばれてくる際にはご飯がかぶさっており、具が”うずまった”状態である。


限られた時間を利用して駆け足で観光。

まずは街並み。錦鯉のいる街並み


津和野を見下ろすお稲荷様があるので行ってみる。

太皷谷稲成神社です。鳥居をある坂を5分ほどで駆け上がります。

途中、山口線ディーゼルカーが見えます。

神社からの眺めです。登った甲斐がありました!!
このころから雨が強くなります。



大雨の中、古い街並みを津和野駅に戻ります。




津和野駅でようやくSLと対面。機関車は貴婦人と呼ばれるC57の1号機。



客車もレトロ調です。来月から客車もリニューアルされるようなので、この車両も最後でしょうか
http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/040500003/070700017/


社内は全てクロスシート。座席は全て指定席で満席とのことなので、私の席は子連れの3人家族と一緒。それも内側の後ろ向きだったので・・・


ほぼずっと、最後尾の展望席におりました。オープン式ではないのですが、山口の田園地帯をぬけていくのは気持ちがよいです。写真撮影の方も大勢いまいた。



先頭車にも展望席があります。こちらはオープンですが、津和野から新山口方面の列車は煙が直にあたるので解放していないとのこと。
新山口から津和野から方面の列車には、途中の停車時間も長く撮影も可能のようですが、逆向きはそれがないのですよね。やまぐち号に乗車する場合は、その辺を考慮したほうがよいです


1時間45分があっという間で新山口へ。(昔は小郡駅でした。いつの間にか名前が変わっていました)


本日の目標は下関駅。17時半に新山口駅に到着したので、普通列車でも余裕で間に合うのですが、新下関まで新幹線で移動。その理由は新大阪〜博多間でしか残っていない新幹線500系に乗るため。2区間なので特定特急料金であり乗車券とあわせても2110円で新幹線に乗れます。

斜め前から見てもカッコいいですが、

横から見ると、もっとカッコイイ。今主力のカモノハシ型は好きではないだけに、500系にはしぶとく生き残って欲しいところです。


新下関駅では2つ隣の下関駅に移動するために在来線を30分待ちましたが、なんとか20時過ぎに下関駅に到着。ホテルに荷物を置いた後は夕食に。
この辺をよく知る方からいただいていた情報をもとに三枡 (ミマス)とう名前の大衆酒場へ。美味しいお刺身、ふく、クジラベーコンを注文。

カウンター席で隣に座った地元の方といろいろお話でき、「アコウ」とう美味の魚の煮付けまでいただきまいた。


こうして2日目の鉄分満載コースが終了。

2日目の移動:三次→江津→益田→津和野→新山口新下関→下関 約330km