- 作者: 中野剛志,柴山桂太
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/12/16
- メディア: 新書
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- 給与水準が下がり、生活水準が下がる。その結果、失業も多くなり、将来が見えなくなり、経済的に苦しくなる以上に心理的な閉塞感をもたらす。
- デフレは供給が過剰で需要が足りない状態であるのであれば、「日本はこれ以上需要を伸ばす必要は無い」という低成長論者の議論が出てくる。一見正しいように見えるが、その議論には「需要には将来への投資が入っている」ことを見失っている。つまり「需要=消費(現在)+投資(将来)」であるので、投資をしないと、将来の子供の生活や教育、我々の老後に向けた投資ができなくなる。今我々がこの時代に豊かな生活を享受できるのは、戦後の高度成長期に道路や橋などの設備を作ってくれた結果である。今は我々がすべきことは、老朽化したインフラの更新や技術開発投資など、未来への投資なのである。