システム障害はなぜ二度起きたか――みずほ、12年の教訓

システム障害はなぜ二度起きたか みずほ、12年の教訓

今年３月の震災直後の「みずほ銀行のトラブル」についての原因を掘り下げた書。

表向きには「人為的ミス」などと報道されているが、根本の原因は『経営陣のリーダーシップの欠如』である。経営陣のＩＴ軽視、ＩＴへの理解不足。自社を支えるシステム部門の強みや弱み、課題などを知ろうともしない、その姿勢こそが、大トラブルを招いたと本書では結論付けている。

具体的には、障害の恐ろしさを分からないために障害直後の初動が遅れて後手後手に対応をとりシステム部門に無理な運用操作を強いたり、２０年前に構築した情報システムのリスクを認識せず老朽化したシステムの刷新を先送りにしたなど。

公式の調査報告書　http://www.mizuhobank.co.jp/oshirase.html　やネットニュースの記事など、表面的な事象だけでは分からないことがいろいろ書かれている。ＩＴシステム関係の方は是非一読を！