- 作者: 繁桝算男
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/03/06
- メディア: 単行本
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- 人間は合理的であるとすると、最適な決定は、効用の値をもっとも大きくする選択肢を選ぶという「主観的期待効用モデル」に従う
- 主観的期待効用モデルで評価する(最適な判断を下す)ためには、「ベイズの定理」などの確率統計の考え方が必要
- しかしながら人間は判断の都度、全ての選択肢を検討して確率統計の考えをあてはめるのは無理。いつでも合理的には行動できない。ヒューリスティックに判断する。その際に行動経済学で言われているようなバイアスが発生する
後半では、本のタイトルにある「公開しない意思決定」をするためにはとういことが書かれている。
- 能動的に決めよ
- 確固とした人生の目標を持て
- 己を知れ
- 将来を客観的に見通せ
- 過去を振り返るな
(これらは、本の表紙の下部にも書かれていることと同じ)
これらの5つを行動から、日々の生活で具体的にどうしたら良いかという点についても書かれている。
ページ数は少ないが、意思決定について非常に分かり易くまとめている良書である。