昨今のエコ運動と温暖化に関して、疑問を唱える3冊を読んでみた。非常に大まかに要点を抜き出すと
- 「不都合な果実」の表現は大げさすぎる。意図的に危機をあおるような映像にしている
- 本当は言われているほど温暖化していない。計測方法のぶれがある
- 気候変動の原因は、北極振動や太陽の活動などの温暖化とは別の要因が大きい
- 温暖化の要因はCO2だけでない。エアゾルなど、他の要因も考慮する必要がある
- 単純にエコ=CO2削減という話はナンセンス。京都議定書で日本が努力しているのに莫大な負担をさされてしまった。まさに自爆。
- 本当に「環境に良い生活」をするには、単純に考えるのではなく、もっとマクロ的に考える必要がある
他にも今のエコブームに対して意義を唱える本が多数出版されている。注目すべきは、それらの多くは専門家によって書かれて、科学的データを用いて疑問を投げかける形をとっていること。
常にマスコミの言うことを鵜呑みにせず、別の視点から考えることの重要性を実感した。
以下、3冊の違いを簡単に
- 作者: 渡辺正,伊藤公紀
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2008/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 専門科の視点で、科学的な事実を踏まえて、非常に分かりやすく温暖化論を説明してくれている。非常にお勧めの一冊。
- 作者: ビョルン・ロンボルグ,山形浩生
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2008/06/28
- メディア: 単行本
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- こちらも非常に細かい点まで書かれているのであるが、訳書でかつ表現がくどいので読み難い。↑の「温暖化論の…」のほうをお勧めする。
偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)
- 作者: 武田邦彦
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/05/01
- メディア: 新書
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- 日常の生活でやるべきこと、やらなくてよいこととう感じで。エコロジーの意識改革の入門書ではお勧め。