knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

さらばアメリカ

さらばアメリカ

さらばアメリカ

さらばといっても、Good Bye(永遠のさよなら)ではなくSo Long(しばらくのお別れ)のようである。
著者の知っている米国の良さが失われてしまった。具体的には

  • マスコミ、ロビニスト、テキサスマフィア(石油関連)の少数集団のための利益誘導をするようになった
  • 「世界の警察官」から「世界の暴力団」になってしまった
  • 昔のベトナム反戦運動のような、庶民の運動すら起こらない
  • ジャーナリスト達も、いわゆる勝ち組になってしまたので、マスコミも批判記事は書かない

などなど、他の書籍にも書かれているようなことと、ほぼ同じである。
末尾には著者から米国への3つの提言が書かれているが、いくらオバマでも、戦争の放棄など、いずれも無理ではないかと思う。


結局のところ、恐慌の原因がうやむやになって、中途半端に米国が権力を持ち続けるのが、世界にとって一番の脅威のような気がする。