- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/02/07
- メディア: 単行本
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著者の知っている米国の良さが失われてしまった。具体的には
- マスコミ、ロビニスト、テキサスマフィア(石油関連)の少数集団のための利益誘導をするようになった
- 「世界の警察官」から「世界の暴力団」になってしまった
- 昔のベトナム反戦運動のような、庶民の運動すら起こらない
- ジャーナリスト達も、いわゆる勝ち組になってしまたので、マスコミも批判記事は書かない
などなど、他の書籍にも書かれているようなことと、ほぼ同じである。
末尾には著者から米国への3つの提言が書かれているが、いくらオバマでも、戦争の放棄など、いずれも無理ではないかと思う。
結局のところ、恐慌の原因がうやむやになって、中途半端に米国が権力を持ち続けるのが、世界にとって一番の脅威のような気がする。