野鳥撮影を始めてみてネックになった一つが、山の中で野鳥を見つけたとしても、画角の狭い望遠レンズでは被写体である鳥を瞬時にファインダーに入れられないということでした。そんな課題を解決できる製品が照準器(トッドサイト)です。
照準器には赤い点が表示されるので、それをカメラのフォーカス位置に合わせることで、ファインダーを見ずに鳥を追いかけることができるという製品です。
主なカメラ用照準器にはOMシステムズ EE-1、ニコン DF-M1、あとは飛撮などの専門メーカーもあります。カメラと照準器の相性はそれほど気にしなくても問題ないようですので、私のニコンD7500用に、某ポイントを使ってOMシステムズ(旧オリンパス)のEE-1を入手しました。
使い方はカメラ上部のホットシューに取り付けて赤点を調整するだけです(方式①)
この方法がアダプタも不要で一番シンプルなのですが、照準器で鳥さんを見つけても、照準器からカメラのファインダーに目を移し替える際に手振れが生じて使い勝手はイマイチでした。
そこで、右目でファインダー左目で照準器という両眼視ができるようにアダプタを取り付けます(方式②)。まず購入したアダプタは以下の2つ
- SmallRig マジックアーム コールドシュー付きダブルボールヘッド 1135:1035円
- エツミ ETSUMI アクセサリーシューII E-6617:668円
この両眼視の方法で使ってみるとこれは凄い。鳥さんを見つけるのに迷うことが無くなります。効果抜群です!!。ただし、このアダプタは照準器専用でないこともあり、手などで触ってしまうと折角合わせたフォーカスがずれてしまうという欠点があります。特に自分のように登山中に使う場合にはどうしてもこのヘッドセット部分に触れてしまいますので、一度ずれるとフォーカスの再設定をするため面倒でした。
もう一つのほうは、EE-1専用のブラケットを使うこと(方式③)。
- エツミ E-6673 ドットサイトブラケット:3580円
こちらは方式②に比べて安定性があり、少々触れてもフォーカスを再調整する必要はありません。ただ欠点として、ニコンの一眼レフを使う場合に高さが少し違うのと、左側に大きく出っ張ってしまうという2点がありますが、方式②よりは快適に撮影できます。
まとめるとこんな感じです
・方式①:アダプタが不要だが、両眼視ができない
・方式②:両眼視のフォーカスは◎、アダプタが若干不安定
・方式③:両眼視のフォーカスは○、アダプタは安定
野鳥撮影ベテランの方はあまり使わないそうですが、しばらくはこれを使って撮影してみようと思います。
※方式②は↓を参考にしました。