knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

「橋下徹」ニヒリズムの研究

大手マスコミは次回の選挙で橋下氏率いる「大阪維新の会」が大勝する可能性が高いと報道している。一部の国会議員も勝ち馬に乗ろうと必死になっているようだ。


だが冷静に考えて欲しい。今の日本経済の一番の問題は、『国民の経済格差の拡大解消、デフレの解消』のはず。これを「大阪維新の会」は解決してくれるのか?


本書を読めば、橋下氏が小泉・竹中が推し進めた「新自由主義」の後継者であり、格差社会を更に広げるだけで、何の解決にもならないことがわかる。


「橋下徹」ニヒリズムの研究

「橋下徹」ニヒリズムの研究

  • 小泉・竹中路線の米国共和党流の新自由主義規制緩和、官から民へ)、弱肉強食主義の立場をとっている。橋下氏は大阪の経済的社会的危機を利用して、自身の政治的野望をなしとてようとしている。
  • 橋下氏は既得権益を厳しくバッシングするなどの言動や行動で庶民受けを狙っている。マスコミはトラブルを煽りたてて新聞を売り、テレビの視聴率をあげてきたので、マスコミは庶民受けする橋下氏のトラブルは大歓迎。そのため、日本のマスコミは橋下氏に対して単に応援するだけでなく、用心棒の役割を果たす異常な状態になっている。まさにマスコミ党の党首が橋下氏である。橋下氏自身も「メディアが相手にしなくなったら自分は終了」という発言をしており、そのことを十分に分かって行動している
  • 橋下氏を含めた改革論者は「国のかたち」「社会のシステム」を変えれば社会は良くなると説き続けているが、殆どが失敗に終わっている。橋下氏の「国のかたち」を変えると言っているが、どのように変えるかについては殆ど発言していない。大阪都構想大阪府と市を一体化し二重行政をなくすだけであり、日本の将来とは全く関係がない。「悪いのは官僚だ。霞ヶ関を解体すれば政治主導が実現する。日本は国のかたちを変えればもっとよい国になる」と主張し、政権ととり、その結果、日本をめちゃくちゃに壊した民主党と同じ道を進もうとしている
  • 森田氏の考える良い政治主導者の条件は「知能、倫理、情」である。この条件に照らし合わせると、橋下氏は優秀な頭脳の持主であるし、話術も巧みであるが、倫理性について疑問があり、人を愛する心が弱いなど、バランスが崩れている(=良いリーダーではない)
  • 我々国民は、無責任は巨大マスコミに支配され振り回されている現状を厳しく認識すべき。相互批判のない、巨大な塊となって、日本国民に同じ情報を伝達することによって自らを守っている巨大マスコミにマインドコントロールされている現状を打破するために巨大マスコミを弱体化し拒否する必要がある