knjrの日記

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政府の事故調査・検証委員会 中間報告をうけて

福島第一原発の事故調査・検証委員会が、26日に中間報告を発表した。公式サイトから↓からダウンロードできる。
http://icanps.go.jp/post-1.html
ただし本文は膨大な量なので、まずは概要版(19ページ)を読む事をお勧めする。
http://icanps.go.jp/111226HonbunGaitou.pdf


NHKは早速、委員長の畑村洋太郎氏と、委員の柳田邦男氏を招いた特番を放送している。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/111227.html


「絶対安全」をうたいながら、世界最悪レベルの放射能汚染を引き起こし、今なお多くの人々に避難生活を強いている福島第一原発事故。その原因と背景を半年以上にわたって探ってきた政府の事故調査・検証委員会が、12月26日中間報告を発表した。現地調査や数百人へのヒヤリングなどをもとにした全700ページ以上にわたる報告では、様々な問題点や疑問点の多くに関して、政府事故調としての調査結果と見解を示しているが、特に東京電力や政府機関の事後の対応について多くの問題点を指摘するなど、踏み込んだ内容になっている。NHKスペシャルでは、事故調委員長の畑村洋太郎氏と、委員の柳田邦男氏を急遽スタジオに迎え、事故調中間報告は一体何を明らかにし、国民の疑問にどこまで答えるものになっているのかを検証してゆく。
http://dai.ly/rIktjq


この中間報告に対して、早速、小出裕章氏がコメントしている。

要約すると...

  • 地震での破損状況を全く確認していない(=東電の主張する津波原因説を鵜呑みにしている)
  • 調査委員が原子力原発についての専門的な知識を有していないので、連絡体制の不備など、組織的な原因についてだけの確認になっている
  • 畑村氏は個人の責任を追及しないと言っているが、これだけ影響の大きい事故を起こしておきながら、個人の責任を明らかにしないことなど有り得ない


その他の民放各局も、年末特番で原発事故の検証番組を流している。これの内容が曲者である。一見、公平な立場のように装いながら、こっそりと自己弁護をする内容となっている。大手メディアは、政府と歩調をあわせ、国民に即時に知らせるべき情報を知っておきながら、ジャーナリストとしての職務を放棄し、大本営発表を続け情報隠蔽をしていたのである。自己反省など全くない。


メルトダウンメルトスルーの指摘、住民の緊急避難の提言、きちんとした行程表の提示要求、海洋汚染の情報開示要求など、いずれも今回の報道でリードしてきたのは、大手マスコミではない。中心的な役割を果たしたのはメンバーと原口議員の番組を紹介↓


原口一博×上杉隆 2012年; 日本社会の動向を読む〜東日本大震災後の日本〜


日隅一雄氏、木野龍逸氏、上原春男氏(中継)も緊急出演!


3.11福島第1原発事故発生時から、鋭くその動向を追い続けた原口一博総務大臣とジャーナリスト上杉隆氏。


両氏がこれまでの事故対応の検証を行うと共に、東日本大震災を経験した日本が抱える、今後の様々な日本の課題に切り込みます。