- 作者: 仲正昌樹
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2008/02/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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その中からいくつか備忘録として
- 「疑う」ことと「知る」ことは表裏一体。疑い→知識→疑い→知識→…を反復することが学問である
- 人間、全くのゼロから考えることができないので、とりあえずその方法にのっているんだということを自覚すること(=自分が一定の「方法」に従って思考していることを自覚すること)
- 学問の第一歩はこの「『わかっていないこと』を”分かりたくない自分自身”」との闘いである
- 人間の考えはほとんどはコピペであるが、コピー元に対して距離を取れるようにすることが必要(本当にコピペすべきものをえり分け、”自分の意見らしいもの”に再構成する)。
- 相手と対立する場合は、相手のどの部分を否定するかを考えた上で対立し批判しあうところと、相互理解のための共通基盤とすべきところを都度分ける。相手を全部否定するような、単純な二項対立にならないこと
- 学問的に真理を追究するには、言語を介して「私」の内に入ってくる情報を適切に処理しながら論理的に思考する能力が必要(具体的には「話をちゃんと聞く、ノートをとる、自分が理解しているか確認する、根拠となる意見を言えるように勉強する、議論の争点を的確に把握する」)
- 人間は傲慢で横着である。自分が無知で勉強が必要だということをなかなか認められない。自分が賢くなったと思い始めたら要注意だ