knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか

日本人がスポーツ競技や貿易で常々感じていることを、著者(ホンダに勤務)の経験をもとに、実例豊富にまとめてくれている。


幾つか備忘録として。

  • ルールとプリンシパルを混同するな(ルールは行動が準拠すべきプリンシパルプリンシパルは理性や行動の基礎となる、基本的な真理・法律)。プリンシパルのほうが、より根源的であり、プリンシパルの変更は問題があるが、ルールは変わることには問題はない。
  • ルールを作る側に入り込む必要があるが、日本では”ルールを変更してまで勝つことを潔いとしない美学”と”ルールはお上から与えられるという考え方”が、ルールメーカーになるという自覚を鈍らせている
  • 特に欧州では、一人勝ちをして全体を壊してしまうよりは、バランスを取って社会全体を豊かにしようとする意識が高い。それが頻繁にルール変更の一因になっている
  • 過去の歴史を見ても、ルールや制約が、人間や組織の成長の糧となっていることが多いので、悲観的になる必要はない
  • ルール作りには積極的に参画すべし。特にゲームに参加するプレイヤーが参加する必要がある。その際には、公益と社益(国益)のバランスが感覚が重要