まだまだいきます、経済本!ということで
- 作者: 浜田和幸
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/10
- メディア: 新書
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面白いのは「ピークオイル説(石油の枯渇が迫っている)」と「原油無限説」について。
- 我々が信じ込まされているピークオイル説は産油国や石油メジャーが値崩れを恐れて、そう信じ込ませているだけ。石油は化石燃料であると科学的に証明されていないのも事実
- 実際には石油は地球の核に近い部分で、極端な高圧と温度により生産される無機的に生産される天然資源である
- 実際に枯渇したはずの油田から、再び石油が大量に採掘できるようになったところもある
- 埋蔵量ほどいい加減なデータはない。みんな、自分の都合のいいようにデータを発表している
無限説は何度か聞いたことがある話であるが、私が子供のころにも「石油はあと50年で枯渇するから」なんて聞いていたので、自分としては無限説を信じたくなる。
ただ実際に無限説が証明されたとしても、石油の採掘は限られた場所(国)でしかできない、かつ巨額の設備投資が必要であるため、価格が急激に下がることは難しいと思う。結局は石油と競争相手になれる別のエネルギー資源※が出てくるのを待つのしかないのか。
歴史を振り返って、栄枯盛衰の原理をあてはめると、新エネルギーが(たとえば、太陽光のエネルギー効率が劇的に改善される)が突如現れる可能性は低くはないかもしれないとも思った。
※どの国でも生産できること、設備投資が巨大でないことが条件