報道が教えてくれないアメリカ弱者革命―なぜあの国にまだ希望があるのか
- 作者: 堤未果
- 出版社/メーカー: 海鳴社
- 発売日: 2006/04/28
- メディア: 単行本
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特に衝撃なのは、「見えない徴兵制」について。貧困層から脱出するためには、軍隊に入るしかないという構図。米国の田舎はそんな状況だと話には聞いていたが、ここまで酷いとは...。
- 貧困層の高校生に「大学に行かせてやる」と言って入隊させるが、実は数ヶ月後にイラクなどの前線へ行かされ、無事に帰ってきてもPTSDに。大学を卒業できるのは15%だけ
- 落ちこぼれゼロ(No Child Left Behind)法案の中の一項:「すべての高校は、生徒の親から特別な申請書が提出されないかぎり、軍のリクルーターに生徒の個人情報を渡さなければならない。」→リクルーティングを容易にするため
- JROTC (Junior Reserve Office Training Corp):貧困層の高校生に対して、軍隊のトレーニングもどきをやらせ、絶対服従の精神を洗脳する。そうすることで、軍隊へのリクルーティングの手間を省く
軍需産業を潤すため、国を上げてここまでやる米国とは一体何なんだと。
実は平行して↓を読んでいだ。
- 作者: 広瀬隆
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/04/01
- メディア: 新書
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2冊を読んで。いくらハード(武器)だけ作っても、ソフト(人)がないとハードは消費されない。そのために世界中で紛争を起こし、貧困層を「捨て駒」として使っている構図が浮かび上がる。
いくらオバマ大統領でも、この根本を変えるのは難しい。アフガンにも増派すると言っているし。