ドキュメント 戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争

ドキュメント 戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争

最近読んだ本の中で、「戦争の広告代理店」があるということを知り、本書を読んでみた。


内容は1991年〜のボスニア紛争での米国のＰＲ会社（広告代理店）の活動内容のドキュメント。
元々は『ＮＨＫスペシャル　民族浄化　〜ユーゴ・情報戦の内幕〜』からきているらしい。
ボスニア・ヘルツェコビナ側に有利になるように淡々と情報操作をし、セルビアを陥れる様は非常に恐ろしくなる。
著者が本書の最後に語っているように、まさに「情報の死の商人」である。
読み物としても、次から次へと展開が進んでいくので、話に引き込まれる。300ページを1日で一気読みしてしまった。


ＮＨＫスペシャルの番組のほうは、ＮＨＫアーカイブや他の動画サイトでも公開はしていないようだ。
以前にも日記に書いたが、良質な番組は有料でもよいので、是非とも公開をお願いしたい。