非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣

非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣

「目標は紙に書いていつも眺めろ」「大量の本やテープから情報を得ろ」「お金に執着しろ。そのあと精神的な満足を考えろ」など言っているが、本のタイトルのような非常識なことは言っていないと思う。ただし本書が出版された２００２年以後に、この手の成功本は多数出版され、いろいろなことが言われているため、自分がそう思わないのかもしれない。


本書の中で一番なるほどと思ったの、記憶についてのこの↓記述である。
『ノーベル賞を受賞した神経学者のジェラルド・エデルマン博士によれば、記憶は脳の一部に貯蔵されているのではなく、思い出す瞬間に、毎回、再構築される。脳内で起こっていることは、シナプスとシナプスが結合し、記憶の経路（神経回路）が作られるだけ。その神経回路に、電気信号が伝わることによって「思い出す」わけだけど、それはその瞬間瞬間に、新たな現実を創り出すことと変わらない』


だから人から聞いたり、口に出したりすることにより記憶が再構築されていく。これをうまく使えば、「自分で自分がコントロールできるようになる」ということだ（ただし下手をすると、「環境が自分をコントロールする」ことにもなりかねないのです）。