軍事や紛争について調べていると、パレスチナ、イスラエル、アラブの問題を避けては通れない。私のような入門者用に、非常に分かりやすい書籍が2冊あったので紹介する。
アラブとイスラエル パレスチナ問題の構図 (講談社現代新書)
- 作者: 高橋和夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1992/01/16
- メディア: 新書
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イスラエルとアラブ諸国の宗教や民族対立だけでなく、石油利権、東西対立、兵器の実践場などの複雑な問題が入り組んでいることを実感する。
- 作者: 山井教雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/01/19
- メディア: 新書
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ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の違い、それぞれの歴史から、中東戦争の各国の立ち位置や、利害関係を含めて、分かり易く書かれている。特に、関係各国が、その時々の各国の利益に応じて、立場を変えていることがよく分かる。
また↑の「アラブとイスラエル―パレスチナ問題の構図」出版後の話である、”インティファーダ”や和平交渉についても説明がされている。
特に共感したのは「米国は米国と敵対している国と戦うのであれば、ゲリラであれ、何であれ見境無くガンガン武器の与える。その結果、一度武器が出回ると回収は非常に困難。特にゲリラとして訓練され育った人は、普通の人には戻れない」というとこと。
いずれも”パレスチナ問題は難しくて…”と思っている人は、まずはこの2冊を読んで見ることを強くお勧めする。
「大仏破壊 バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか」でも言っているが、人々の”無知”と”無関心”が一番の問題だと思う。
追記
- 作者: 横田勇人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/05/01
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