knjrの日記

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IMFの構造調整プログラムの現実の一例

ジャマイカ楽園の真実 LIFE&DEBT [DVD]

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IMF国際通貨基金)がジャマイカで行った構造調整プログラムの現実を映画化したもの。
いままでいろいろな書籍で読んでいた通り、IMFは途上国に債務を押し付け、その代わりに国内の輸入制限を廃止させ、米国のグローバル企業の安い製品を国内で流通させる。
国内の農家は、米国の圧倒的な競争力で負けて職を失い、国は借金付けのために国家予算の半分を借金の返済に充てさせられ、国内の福祉や教育に十分な予算が取れなくなることになる。
要は米国の奴隷になってしまうということである。さらにこれは一度踏み入れると、永久に脱出できない『蟻地獄』でもある。
ジャマイカだけでなく、他の中南米諸国やアフリカなども同じ手口でやられている。
IMFは議決権が出資比率によって決まる。米国は約17%と、他の国々を抑えて断トツの権力を持っている。


書籍と言っていることはおなじであるが、映像のパワーを感じた。


また今回の金融危機で、仕方なくIMFからの融資に頼ってしまう国もあるはずである。それらの国の今後が心配である。