knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

インド旅行を終えて

本日2週間のインド旅行から帰国しました。感じたままの感想です。

  • 折角、一眼レフカメラを持って行ったのに”雨季のため写真が綺麗に撮れないのでは…”と心配してしていた。ただ実際には一日中曇りということはあまりないので、時間に余裕のある旅行をしていたため、十分に撮影も楽しめました
  • ”インド人は観光客をよく騙す”とよく言われますが、基本的な個人旅行のセンスを持っている人であれば全く問題はありません。タクシーや土産屋が多少のフッカケはしてきますが、それは大きな問題にはなりません。特にこの国では、ピストルの保持が禁止されている、警察官が信用できる、英語がかなり通じるということで、自分としては安心して旅行ができました。
  • 食事についてですが、現地の人はタリーを中心としたカレー系のスパイス料理しか食べませんので、辛いものが苦手な私には非常に辛いものがあります。ただし15年前の違い、今は観光地には西洋料理を出すレストランが多いので、ちょっと高めですが、
  • 日本人観光客の少なさにビックリ。今回はヨーロッパから、特に今のシーズンはスペイン人が非常に目に付きました。ただ今は雨季でシーズンオフという側面があるので仕方ないのですが、それでも我々が歩いていると、7割がたは「KOREA?」と現地の人に呼ばれます。彼らに尋ねてみると、1年と通しても日本人は韓国人に比べてかなり少ないとの事。いつからこんなことになってしまったのか。韓国だって経済が大変な中で若者は外を見ようとしているのに、日本人(特に若者!)は一体何をしているのか。
  • 過去の日記で記したように、15年前の前回のインド訪問から、携帯電話、インターネットや自家用車の普及などの大きな変化はありました。ただし街中の衛生状態の悪さ、子供の労働、鉄道やバスのインフラの不便さなどは解消されていません。人々と話していても、一部の若者は過去のしがらみから抜け出ようとしていますが、ほとんどの人は選択の自由のない生活をしているのが現実のようです。これで人々の間から不満の声が出てこないのは、やはり法律では廃止されたとはいえ、カースト制度が深く根付いているからのような気がします。10、20年度に、一体どうなっているのか。デリーなどの大都市や国際的なポジションは大きく変わっていくだろうが、地方の一般庶民の生活は大きくは変わらないような気がする。
  • 今回改めて感じたのは、以前に誰かから聞いたように『日本に生まれたこと事体が宝くじに当選したようなもの』ということ。特にドラッガーも言っている様に、『歴史を長い目で見た場合の一番の変動は、人間の置かれた状況の変動。すなわち人々が選択する自由を手にすること』。インドではまだこの自由を手に出来ない人が大勢いる。折角の自由を得ているのだから、それを無駄にせずに生きることの大切さを感じた。