knjrの日記

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登山の失敗学2

昨日、久しぶりにISACAの例会に参加した。お題は「失敗学」。冒頭に7月に発生したトムラウシの遭難事故が簡単に取り上げられていた。


本日のニュースを見ると、検証作業もはじまったようである

北海道・大雪山系トムラウシ山(2141メートル)で、東京の旅行会社「アミューズトラベル」が企画した縦走ツアーの参加者ら8人が死亡した遭難事故で、道警は26日朝から、実況見分を始めた。ツアーガイド2人は体調不良などで同行せず、捜査員と地元山岳会の会員1人の計9人が参加した。
 午前7時頃、捜査員らを乗せた道警のヘリコプターが、遭難当日にパーティーが出発したヒサゴ沼避難小屋上空に到着。避難小屋の見分を行った後、遭難時と同じルートをたどりながら、最初に女性が低体温症で動けなくなった北沼、さらに南沼まで移動し、ガイドとして注意義務を怠った点がなかったかどうかなどを検証した。遭難現場では、捜査員が花束をささげ、黙とうした。
 実況見分は27日も行われ、9月にもガイドを伴って再度、実施するという。道警は見分の結果を踏まえ、近くガイドらから事情聴取し、一行が遭難に至った経緯を詳しく調べ、ガイドやアミューズトラベルの責任を明らかにする。(読売新聞)


例会の中でも言われていたが、警察の捜査は責任追及と送検が目的であり、ほとんど再発防止にむけた根本原因の解明までは行われないと。
12/097/18の日記にも書いたが、登山も失敗学が重要であると思っている。
今回の事故は、その結末や今後の影響力を考慮し、警察の捜査とは別に、多くの山岳遭難本の著者である羽根田治さんと失敗学会と合同で、再発を防止とした調査委員会の立ち上げというのはどうだろうか。