knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

原発事故調委員長に「失敗学」の畑村洋太郎氏

昨日の時事通信ネットニュース記事から


<委員長に「失敗学」の畑村氏=原発事故調設置を閣議決定

 政府は24日午前の閣議で、東京電力福島第1原発事故の発生や、拡大を防げなかった原因を検証する第三者機関「事故調査・検証委員会」の設置を決定した。調査委の委員長には「失敗学」で知られる畑村洋太郎東大名誉教授(70)を起用する。仙谷由人官房副長官が記者会見で発表した。


 仙谷氏は「国民の目線に立って、開かれた中立的な立場から徹底した検証を行い、結果を内外に明らかにしていく必要がある。被害の拡大防止のためどのような対策が必要か、再発防止のためどのような対策を講じるか、提言をいただく」と述べた。最終報告や中間報告の時期については明言しなかったが、「国外の関心も高い。適宜適切に報告書が公開されると考えている」と語った。


 畑村氏は機械工学を専攻し、「失敗学のすすめ」などの著書で知られる。仙谷氏は、畑村氏起用の理由について「十分な見識があり、利害関係がない。失敗に学び同じ愚を繰り返さないよう考える『失敗学』の第一人者で、数多くの事故調査に携わった経験を有する方だ」と説明した。


 調査委は畑村氏をトップに、法曹界原発専門家など10人程度で構成。月内にも初会合を開き、原発事故の原因究明や再発防止のための検証作業を行う。事故後の菅直人首相や海江田万里経済産業相細野豪志首相補佐官らの初動対応などが検証対象となるほか、国の原子力行政の在り方や、電力会社の経営形態などについても調査する。(2011/05/24-12:53)

あの失敗学の畑村先生が「事故調査・検証委員会」の委員長に決定したようです。畑村先生は過去の調査結果を見ると、物事の表面だけでなく、その本質まで踏み込んでおり、個人的には今回の就任に非常に期待をしている。


原子力村や関係者からの圧力や、情報の出し渋り、隠蔽工作の可能性など様々なハードルがあるはずだが、それを是非打ち負かして、技術者としての中立な立場からの結論を出してほしい。まずはメンバー選考を注意深く見守ろう!


畑村 洋太郎 氏インタビュー:
「失敗学」がしなやかで強い組織を作る(前編)
「失敗学」がしなやかで強い組織を作る(後編)