knjrの日記

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経産省の後任人事に騙されるな

あまり大きく取り上げられていないが、東電寄りの賠償保障案を推し進めた中心人物である(更迭された)松永次官が後任として、改革派の古賀茂明氏という選択肢もあったようだ。だが経産省はうまいこと官邸も押し切ったようだ。これでは何も変わらない。残された選択肢は、経産省自体を解体するしかないのでは。本当に腐っている!!


以下「週刊現代:菅首相周辺が「改革派官僚」古賀茂明氏に接触していた「経産省3幹部更迭」の裏事情 海江田大臣がすぐ後任を発表できなかった理由」から引用



海江田万里経済産業相が松永和夫経産事務次官と寺坂信昭原子力安全・保安院長、細野哲弘資源エネルギー庁長官の3人を更迭した。更迭劇は一見すると、海江田が経産省首脳たちに原発事故とそれに関連する不祥事の詰め腹を切らせたように見える。


 ところが、中身はまったく違う。


 形ばかり3人を辞めさせたが、海江田は松永次官の後任に安達健祐経済産業政策局長の昇格を認めた。経産省事務方とすれば、官僚の権益をぎりぎりで守るのに成功したのである。3人はいずれ優雅に天下りするだろう。「身を捨てて省益を守った3人」として賞賛されるに違いない。


<中略>


首相官邸サイドは先週から、改革派官僚として知られた古賀茂明官房付審議官に数回にわたって電話し、事務次官更迭を前提にした経産省人事について相談していた。そこでは次官の後任だけでなく、海江田経産相が辞任した後の後任経産相についても話が出たもようだ。


 このタイミングで古賀に相談したのは、当然、古賀自身の起用についも視野に入っていたとみていいだろう。少なくとも、官邸サイドが「改革派の起用は論外」とは考えていなかった証拠である。


 経産省のスパイとなる官僚は官邸にいくらでもいるから、官邸サイドが古賀に接触したのは経産省も知っていたはずだ。そんな動きを察知して、経産省が先回りして松永ら3人のクビを自ら差し出し、引き換えに後任人事を牛耳ろうとしたのではないか。


 2日に海江田が官邸を訪ねて菅に後任を含めた人事案リストを提示した段階では、問題が決着していなかった。朝日が4日朝にスクープしてから、経産省は一挙に勝負に出て同日午後、なんとか安達昇格の発表にこぎつけた。そんなところではないか。