knjrの日記

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人を惹きつける新しいリーダーの条件

田原総一郎氏と付き合いのあった政治家や財界人との付き合いを振返り、それぞれのリーダーシップを紹介したもの。いろいろあるが、ここでは2点について本文を引用。


ソニー森田昭夫氏と松下電器松下幸之助氏の共通点、「聞き上手」から。


聞き上手というのは、リーダーにとって非常に重要なポイントである。聞き上手というのは、裏を返せば、好奇心が強いということであり、また謙虚に学ぶ姿勢を持っているということだ。
これまでいろいろな経営者や政治家を取材してきたが、優れたリーダーには聞き上手な人が多かった。好奇心が旺盛で、誰からでも謙虚に学び取ろうとしていた。その反対に、傲慢な経営者の会社は、業績を悪化させてきた。


松下幸之助
松下氏の人材を抜擢する基準は「運」であると。


運のいい人間は、まわりを明るくし、まわりのやる気を高めるから、見ていて分かる。たとえば、ある人間を部長したときに、その部長が明るくて前向きなときには、部下たちも明るく前向きになって、いろいろなことにチャレンジし、業績が上がっていく。そういう人間は、運を持った人間である。神様が降りてきやすいような人間、運が住み着きやすい人間である。
その反対に、部長になった人間が評論家的な人間の場合は、他人の決定ばかり探して批評を繰り返す。すると部下たちも同じように、他人の欠点を探して、評論家タイプになっていく。チャレンジしようという前向きなエネルギーは出てこないし、やる気も高まらない。そういう人間は運を持っていない人間である