knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

プロ野球「衝撃の昭和史」

プロ野球「衝撃の昭和史」 (文春新書)

プロ野球「衝撃の昭和史」 (文春新書)

  • 沢村栄治は3度の出征などで晩年は成績も冴えず(最後の年である昭和18年には0勝3敗防御率10.64)、サイドスローのように投げていた。最後は巨人軍から解雇されていた。(解雇時の巨人軍の対応の酷さから、沢村の奥さんは「沢村賞」創設を素直に喜んでいなかった)
  • 小川健太郎王貞治に対して背面投げを3,4球も投げている。小川はその2年前には29勝で最多勝沢村賞も獲得していたが、アンダースローということもあり、王さんには通産9本のホームランを打たれて苦手としてた。戦前戦後の試合前アトラクションで行われていた曲芸をヒントに背面投げを練習し、実践で使った(背面投げは、元ホエールズ斉藤明夫マスターズリーグでたまに投げているらしい!)
  • ジャイアント馬場は2軍で3年連続最多勝をあげていたが、当時の巨人軍の投手陣が黄金時代(別所毅彦藤田元司ら)をむかえていたため、一軍での当番機会に恵まれず、怪我などもあり結果的にプロレスラーに転進した
  • 落合が神主打法のお手本は、同じロッテに所属する右打者の土肥健二と左打者の得津高宏の二人であった。ただし落合は二人から直接、技術的なアドバイスをうけていない。全て目でこっそり盗んでいた。”昔のプロ野球選手”であった。


などなどトリビア的な話がいろいろ盛り込まれたスポーツライター二宮氏の最新刊。
「映像を見たい」と思いネット上をいろいろ探したが、小川の背面投げも、落合の師匠の打撃も、ジャイアンと馬場の投球も見つからなかった。見つからなかったのは残念だが、また映像が見れないのことにより想像力をかきたてられる。


↓の映像の中で、背面投げの写真画像が出てきます
D


参考:Number Web:個性豊かな選手たちが刻んだ、プロ野球の“伝説”を検証する。〜二宮清純、最新刊の衝撃〜
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166608812