今日は山スキーのはずであったが、気温が高く、まとまった雨が降るという悪条件だったので中止に。シーズンの初山スキーは2週間後へ。
ということで、本日は図書館。
- 作者: 小林由美
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 米国の格差は、今の日本のそれを遥かに凌ぐものである
- 人生のスタート時点である『教育』で既に差別化されており、そこから脱出するのは非常に困難な状況
- 60〜70年代に堅実に働いていた中流層が、いつの間にか貧困層になっている
- その背景は先日紹介した「アメリカの経済支配者たち」と同じ、ごく一部の富裕層の権力にコントロールされているという
今の日本の経済状況を見てから本書を読むと、このまま自由主義経済を推し進めていく日本の姿を想像するのが恐ろしくなる
更に本書の面白かったところは、米国の庶民が『それでもなお米国が好きなのか』についての分析である
- 庶民は「人生は楽しむべきもの」という基本的な人生観があるので、何か楽しいものがあれば、楽観的に暮らしていける
- 自由な国であるという幻想がある。新規事業などを起こす土壌があるので、頑張れば階層を上がれると思っている
- マスコミも富裕層にコントロールされ、普通の庶民は本当のことを知らない。特に外交や経済の仕組みなど
だそうだ。何となく分かるが、実態は住んでみないと理解できないだろう。
大統領が変わって、格差社会の縮小をうたっているものの、実際はどうなるのであろうか。
個人的には、政治と富裕層や大企業が結びついている限りは、この格差を縮小していくのはかなり困難ではと思う。