knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

疑似科学入門

疑似科学入門 (岩波新書)

疑似科学入門 (岩波新書)

身の回りにあふれる、占い、超能力、怪しい健康食品から地球環境問題まで、疑似科学のワナに嵌らないための対処法を説いた本。
細かいテクニックは本書を読んでもらいたいが、全体的なポイントだけを


『人間の心には”ゆらぎ”があり、非合理であってもそれを選びたい心理にある。そのような心がある限り、疑似科学はいつの世でも生き続ける。それに対する完全な処方箋はではないが、「懐疑する精神を育て、それを保つこと」が重要である。人間は「疑う」中で合理的な形態や仕組みについて学び、納得する。また「疑った上で納得する」ことが「信じる」ことにもつながる。』


人間のエラーやバイアスについてのポイントを2点だけ

  • 認知的節約の原理:限られた情報から欠けた部分を経験や先入観や単純な類推によって補い、効率よく事態を処理しようとする心理
  • 認知的保守性の原理:すでにもっているスキーマを保ち、維持しようとする傾向。自分は一貫した考えを持っていると自認できるので、心理的な安心感を得られる。だからこを間違えやすくなる