まんが現代史 アメリカが戦争をやめない理由 (講談社現代新書)
- 作者: 山井教雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/12/16
- メディア: 新書
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ヤルタ会談からソ連崩壊の冷戦を第一部、イラン革命からオバマ就任までの冷戦後を第二部として、挿絵(これがまた面白い!)と分かり易い表現で説明してくれている良書。
サブタイトル通り、米国が戦争をやめない理由がよく分かる。米国の政治が、金と権力に振り回されている様子がよく分かる。戦争を仕掛けられる国はたまったものではない。
また戦争とっても、以下の4つを米国は使い分けているとのこと。
①武器を使っての全面戦争(ベトナム戦争、朝鮮戦争)
②代理戦争。他国の内戦に親米派に武器援助してあおう(アフガン戦争)
③スパイ組織の秘密工作(1953年のイランクーデター、1973年のチリクーデター)
④反米的政府要人の暗殺。
内容は容易なので、中学生以上であれば理解できるはずであるので、ぜひぜひ多くの人に読んで欲しい。
自分が中学や高校の時の歴史の授業は、歴史を過去から遡ってくるので、現代史はほとんど習っていないことに気がついた。今よくよく考えてみると、何百年も前の不明確な歴史を一生懸命やるより、現代史をきちんとやるほうが、我々の生活や世界を良くしていく上で、重要だと思う。