アメリカは本当に「貧困大国」なのか？

アメリカは本当に「貧困大国」なのか?

タイトルでは堤未果さんの「ルポ 貧困大国アメリカ」「ルポ 貧困大国アメリカⅡ」の反論・検証本と思いきや、そこまで深堀りできてない。
『貧困大国は前政権（ブッシュ政権）までに推し進めたことであって、オバマ政権では変えようという動きはあるし、国民も希望を持ち続けている』など、本文中に反論・検証している部分もあるが、全体的には非常に少ない。タイトル負けする本。
また本書で堤さんの本に対して『「始めに結論ありき」で一面的な視点で書いている』と非難している箇所があるが、そもそも堤さんは日本も米国のようにならないようにという警鐘を促す意図もあって「ルポ・・・・」を書いているはず（自分は勝手に解釈している）。日本には伝えられていない側面を伝えただけであって、著者にとやかく言われる必要も無い。こんなタイトルをつけるのであれば、本著者は個々の事象について細かく取材・検証をすべき。