knjrの日記

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馬淵澄夫氏、増税よりもまずデフレ脱却を

民主党の総理候補は財務省派、増税派である野田財務大臣が優勢という報道が多い。


その他の候補者について調べていたところ、馬淵澄夫前国交大臣の現在ビジネス:田原総一朗VS馬淵澄夫対談 VOl.2 「増税よりもまずデフレ脱却を」という記事を見つけた。読んでみてビックリ。「今は増税する時期ではない、まずはデフレ脱却が重要」、「復興費用は増税ではなく国債で」、「日銀は金融緩和を」などを明確に主張している。


一部を抜粋すると...


馬淵:(前略)だとすると、短期償還の国債ということがそもそも違うんじゃないかということを申し上げているんです。短期償還にするから、じゃあ財源はどうするのかという話になるんです。田原さんもご存じのように、建設国債というのは60年償還です。60年償還であるがゆえに、それに対する財源はすぐに措置する必要はありません。将来の税収で想定しているだけなんです。


 この償還計画というのは、60年先のことですから将来どういう税収があるかはわからないけれど、10年、20年、30年という区切りで償還期限が到来したものの財源を考えていくんです。復興公債だって同じでいいじゃないですか。


田原: だったら、なんで今回は短期償還でやろうとしているんですか。


馬淵: 私には「増税ありき」にしか見えないんですよ。


田原: なるほど、では財務省主導ということですか。


馬淵: 私には、そういうふうにしか見えません。阪神淡路の際の復興公債は、償還期限も財源も特定されていないんです。



馬淵: 今回はとくにマイナスのインパクトですから、復興特需があるとはいえ、東日本が大きな経済的打撃を受けたわけです。まず真っ先に政府は「デフレ脱却で景気回復」という錦の御旗を掲げなければならない。景気が回復すれば増税議論だってあっていいと思いますし、私は増税がまったくダメだなんて思っていないんですが、今はその時期ではない。



田原: 実は今ね、自民党民主党では増税論があるけれど、国民の気持ちとしては「なぜ景気が良くならないのか」という疑問があります。麻生さんが総理になった直後に、リーマンブラザーズの倒産がありました。ここから景気が悪くなる一方で、一向に良くならない、なぜ良くならないんだ、と。なぜ良くならないんですかね。



馬淵: 1998年から続いているデフレを放置しているからですよ。デフレ脱却というのは、金融政策を実行しないと、もはや財政政策では実現できないんですよ。


田原: 金融政策と言っても、金利はまだゼロに近いでしょう。やれることなんかあるんですか。


馬淵: たしかに金利はゼロに近いですが、金融政策としてもう一つできることがあって、これは日銀の量的緩和です。要するに、円をどんどん刷って当座預金残高を積み上げていくということなんです。


 世界中の国々がデフレ脱却のために量的緩和を実行していて、FRBバーナンキもそれを提唱して、アメリカは2013年までそれを続けると宣言しましたよ。世界中がやっているんです。日本だけがこれをやっていない。


田原: じゃあ、なぜ日銀は円を刷らないんですか。


馬淵: まあそれは、そういう人を日銀総裁に選んでしまったということでしょう。新総理は、日銀に対してしっかりとデフレ脱却の方針を確認していかなければダメですね。


対談の様子は動画でも公開されていた。

(その2〜4もあります)


首相補佐官のときの発言から、あまり期待していなかったが、デフレ対策については○である。推薦人も20人は集まったようであるし、今後に注目。