knjrの日記

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ヤマレコとYAMAPを使ってみての比較

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ヤマレコとYAMAPの2つの登山用アプリを使用開始して約1年が経過します。これから利用を検討されている方向けに、両アプリについて私なりの比較をしました。条件は以下のとおりです。

  • 利用デバイスは、山行時はiPhone7のアプリ、編集はiPhone7アプリとWin10のPC。
  • 利用方法は、事前に予定作成(現在はヤマレコのみ使用:理由は後述)、山行開始時に両アプリをほぼ同時に起動、山行途中は現在位置と軌跡の確認、山行終了後に写真アップ―ド&記録を作成。
  • アプリ利用開始前の過去データ(GarminGPSで取得したgpx形式ファイル)をアップロードして記録を作成。
  • 両アプリともに有料会員で(ヤマレコ 3,400円/年、YAMAP 3,480円/ 年)で利用。

 ポイントは以下の表にまとめていますが、両アプリとも実用上は大きな違いはないが、細かいところで幾つか気になる違いがあるました。青字は良いところ、赤字は今一なところになります。

比較項目 f:id:kenjiro-t:20200824202422p:plain f:id:kenjiro-t:20200824211227p:plain
位置情報の精度

取得するスマホ(機器)に依存します。私はiPhone7を利用していますが、別途取得しているgarmin GPS専用機の「most often」モードで取得するのほぼ同じ間隔・精度で取得できます。

ただし同じ山行を記録した場合、距離はほぼ同じですが、標高差や休憩時間(YAMAPが長め)は異なることが多いです

地図の取得・表示

1/25000ベース。

携帯のエリア外で利用するためには事前ダウンロードが必要。事前設定されたエリア(例:奥多摩)と、DLしたログや計画から指定するエリアの選択の2種類のが可能。後者の場合、山行途中で予定を変更すると、地図エリア外になってしまう(地図にマージンが無いため)

 

1/25000ベース。有料会員は影付き地図の利用可能

携帯のエリア外で利用するためには事前ダウンロードが必要。事前設定されたエリアのみ選択可能。ただしエリアの分割が細かいので、2つのエリアをまたがるような山行をすると表示がきちんとできない

地図上の軌跡

自分の軌跡の表示だけでなく、他人が過去に歩いた軌跡が薄オレンジ色で表示される。不明瞭な登山道の場合に非常に便利

自分の軌跡の表示

地図(山頂、峠、バス停等の
登録ポイント)
実用上は大きな問題はないが、たまに山頂ポイントがずれていることがある
問題なし
行動中の音声ガイド

山行開始後、10分間隔で時刻と高度を音声ガイドあり。予定コースを登録しておき、山行時に外れると警告してくれる。

×

機能なし

地図の登録ポイント(山頂等)

実用上は大きな問題はないが、たまに山頂ポイントがずれていることがある

問題なし

登頂した山のリスト

登った山リスト」機能がある。日本百名山、各県の100名山、主に書籍として纏められているもの。100種類以上のリストがある。

日本百名山、各県の最高峰、yamap独自ルートを通過すると「バッジ」がもらえる。2020年8月現在、89種類。

登頂した山の統計情報

山行回数・日数、総距離

山行回数・日数、総距離、総標高、登頂した山数、消費カロリー

全軌跡の地図表示

機能あり

機能あり

過去の記録登録

gpx形式のログがあれば登録が可能。ログが無くても、日程やルートを覚えていれば、地図上から軌跡の入力が可能(「登った山リスト」にも登録可能)

gpx形式のログがあれば登録が可能。ログが無くても記録は作れるが、軌跡の入力はできない(「バッジ」の対象外)

他人の記録検索

行きたい山を文字列検索、山をピンポイント(ここを通った人)で検索可能

行きたい山の地図単位での検索になるので、ピンポイントでの検索ができない

山行計画

山と高原地図”にポイントをクリックするだけで、コースタイムを自動計算し、ルート地図と行動予定が作成可能。ヤマプラ機能

×

コースは地図上で作成できるが、コースはポイントを直線で結んだだけ、コースタイムの自動計算もできない

山行記録

記録項目が、感想、アクセス(交通等)、コース状況・危険個所、その他周辺情報(温泉等)にわかれているので、他人の記録を参考にしやすい

特に項目の分けなし。

SNS機能

いいねボタン、コメント記入あり

いいねボタン、コメント記入、スタンプあり

利用者層
アプリの歴史がyamapより長いのと、カテゴリ分け(ハイキング、ピークハント、沢登り、雪山、トレラン・・)されているため、山歴が長い人が多い印象

どちらかというと山歴が浅い人、ライトな人が多いという印象

上記のような違いもありますが、一言でまとめると、他の登山者の記録を検索したり、そこから計画を作成したりという使い方であればヤマレコに、SNS的に気軽に使いたいのであればYAMAPにということになるかと思います。私が知らない機能や認識誤りなどもあるかと思いますが、利用を検討している方の参考になればと思います。いずれも無料版もありますので、まずは無料版を山行で試して決めるのが良いと思います。

 

最後に、両アプリともに私が山をはじめた20年前には考えられないような便利な機能が満載です。ネットを活用する一登山者としては、今後も両社ともに、機能向上と今の基盤維持を期待&お願いしたいところです。