- 作者: リチャード A ヴェルナー,吉田利子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2001/05/08
- メディア: 単行本
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- 景気をコントロールしているのは公定歩合ではなく、信用創造量である
- 日銀はその事実を表向きには隠して、一部のエリート(本書ではプリンスといっている)が未来の景気を決めている
- 1980年後半のバブルや、その後の不景気も、プリンス(三重野、福井)が、当時の大蔵省を無視して信用創造量をコントロールして作り出したもの
- その理由は日本を米国型の自由経済社会に導くため。その裏にはIMFやウォール街の意向が働いている
- 韓国、タイ、インドネシアは、同様の手口でIMFの支配下に落ちた。マレーシアはマハティールにより回避できた
かなり衝撃的な内容で、ハードカバーで300ページほどの本であるが、あっという間に読んでしまった。
戦前や戦中、戦後の復興からの今までの経済の流れに、日銀がどのように関与していたかについての記述も興味深い。