- 作者: 印南一路
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/06
- メディア: 単行本
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「後悔しない意思決定」と最近出版されている経済行動学の書籍を合わせて読んだほうが、意思決定についての理解はし易いと思う。
本書でのタイトルである「すぐれた意思決定」を実践することに対する回答は、集約すると、常にバイアスは同調圧力などに気をつけ、判断状況を含めた記録をつけるなど、「意思決定の良い習慣を付けろ」ということだそうだ。確かにその通りだ。これだけはしっかり心に留めておこうと思う。
その他に面白かったポイントは
- 「覚える」ということは元の情報を正確に丸暗記をするのではなく、思い出すことを組み立てる目印を作ること
- 人間は何もないとところにパターンを見つけて、因果関係を作りたがる →確率的環境に住んでいることを認識する
- 我々の思考パターンは演繹的思考ではなく、帰納的推論である
- 人間は情報処理要求を減らすことによって、タスクを単純化する傾向がある
- 想像力と創造力は判断と選択を行う際に、重要な役割を果たす →評価する能力、選択肢を広げる能力が重要
- 会議には「悪魔の弁護人:皆の意見に対して、ことごとく反対する役割のひと」の存在が、意思決定のスピードと質を高める。役を事前に公にすることも必要
などなど