knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

円高円安でわかる世界のお金の大原則 (大人の社会科)

円高円安でわかる世界のお金の大原則 (大人の社会科)

円高円安でわかる世界のお金の大原則 (大人の社会科)

為替と中心としてお金の基本的な考え方を初心者向けに書いてくれている。また過去のバブルや経済危機についての分析も分かりやすい。お勧めの経済入門書。


米国がドルの基軸通貨の優位性を用いて、
「(急激に)ドル高→金融危機→(徐々に)ドル安→米国へ資金が流れる→ドル高で投資促進」
意図的に行っているということが、本書中で繰りかえり述べられている。
理由は、米国の借金を目減りさせ、米国内に資金を留まらせる為ということである。
これは非常に同感である。今回のサブプライム後も米国は同じ手口を使って、ドルを基軸通貨に留まらせるのであろうか。結局そうなってしまうと世界は変わらない。


ドルが基軸通貨でいれれる大きな原因として、原油の決済が米ドルで行われていることも大きい。ユーロ払いを表明すると、イラクのように米国から攻撃されるし…。早く石油依存社会から脱出するしかないのか。