- 作者: 三橋貴明
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2009/03/14
- メディア: 単行本
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これだけでも十分面白いが、日本についての記述も更に面白い。
- 日本の輸出依存度は低い(2007年の輸出対GDP比率でたった15.5%。それに対してドイツ、韓国、中国は40%近い)。実は日本は内需依存国家である
- 日本政府は、一部の大手輸出企業を守るため(=米国の利益にも一致している)に、意図的に円安に据え置き、国民の購買力を削ぎ落としてきた。その間の一番の被害者は国民と中小企業である
- その期間に輸出で溜め込んだジャパンマネーは、結局はバブルに浮き立つ国々に供給され、世界の歪みに貢献していた
- 国民経済が繁栄することは、必ずしもその国の企業が世界トップのシェアを得ることではない。国民が幸福になるかどうかが一番である
- 日本の借金は、あくまでも日本政府の債務であり、国民の借金ではない。国民から見れば「債権」である。
- 日本政府の負債は大きいが、同時に金融資産も巨額である(ほぼ日本のGDPと同じ金額!)。他にこのような金融資産を保有する国はない
- 日本政府の負債は95%以上が民間向けの国債、すなわち円建債務であり、日本の財政破綻は有り得ない。今までに破綻したロシア、アルゼンチンなどは全て外貨建ての対外債務の返済ができなくなったからである。
- いざとなれば、政府紙幣や日銀の国債買取をしても問題ない
実は同時に
- 作者: 水澤潤
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/02/21
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また『財政破綻は無い』についても、数日前の日記にも書いたように、↑のように今の借金は対外債務ではないので、ハイパーインフレだけを気をつければ政府紙幣案などで通貨流通量を増やす政策もありなのでは。そこを考えるのが日銀の役目なのではと。