デリバティブ汚染――金融詐術の暴走

デリバティブ汚染――金融詐術の暴走 (講談社BIZ)

日本もここまでデリバティブに汚染されている現実に驚かされる。農林中金や幾つかの大学が多額の損失をしているのはニュースなどで知っていたが、地方自治体、公的要素が強い各種財団などまで広まっているらしい。
（ちなみにわが町の状況を公開情報から調べたが、大丈夫のようだ）


吉本先生の「金融商品にだまされるな」を読んで、銀行や証券会社の”個人”をターゲットにした”えげつない”金融商品の手法について学んでいたが、個人だけではなく自治体などの組織が、ここまで大規模に騙されていたとは…
低金利の時代にある程度利益を出さないといけない組織の運用者の心理はわからなくもないが、それを有利な商品として売りつけて、確実に利ざやを稼ぐ金融機関の倫理観は一体どういうことになっているのだろう。