事象を平易な言葉で分かり易く伝える事。それができる人として、震災前の日記では池上彰氏を紹介していたが、震災以後はマスメディアへの露出が少ない。もともと今春から執筆予定のためマスコミ出演は抑えるとは聞いていたが、それにしても震災前の露出を考えると少なすぎる。
池上氏の発言の特徴は、「分かり易く伝える事」に加えて、「自分の意見を言わない事」である。これは池上氏の著書で、自分の特技は分かり易く伝える事であるので、伝え役に徹する(=自分が面白い意見を言えないので自分の意見は言わない)と言っている。
ここからは推測だが、自分の意見を言わない理由はそれだけではない。池上氏ともなれば政財界の裏の裏の仕組みまで知っていて当然である。となると、温暖化CO2懐疑説や高橋洋一氏や古賀茂明氏の指摘する官僚制度の問題点、原発の問題点などの現体制に逆らう主張や発言を擁護すると、池上氏自らの不利益になることを知っているのである。それが自分の意見を言わない、もう一つの理由ではないかと最近強く思う。
最近この日記で取り上げている上杉隆氏であるが、「黒い池上彰」とも呼ばれているそうです。その二人の対談が
『東京ディスカッション第2章:我々市民とメディアのあり方』として7月6日に開催されていました。
昨日紹介した宮崎哲也氏との対談と同様、なかなか面白い対談です。
その中での、お二人共通の主張から
どの情報が正しいのかではなく、「マスコミの多様性がある」「国民はその中から自分が信じるものを選べる」という点が重要である。
その上杉隆氏が、平易に日本国の問題点を述べた本が出版されています。
- 作者: 上杉隆
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2011/06/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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内容全てが重要な事ばかりで、ここで要約はしませんが、これも国民必読の書!