- 作者: 榊原英資
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/06/01
- メディア: 単行本
- クリック: 28回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
ここで共有しておきたいのは、「政治主導と官僚の使い方」について
民主主義にとって政治主導は当然のこと。民主党が「脱官僚政治」を掲げることは理解できるが、そのことと官僚組織を敵視することは別である。政治家は知識や経験を持つ官僚を見方につけ、一体となって政権の目的を果たさなければならない。「脱官僚政治」であっても、「脱官僚」であってはならない。実際に池田勇人や田中角栄などの大物政治家は、官僚を巧みに使い政策を実行してきた。
今の民主党政権には優秀なブレーンもおらず、財務省に政策の丸投げをしている。政治家自身も、行政や民間での勤務経験もなく、ただ演説だけが上手いだけで、行政や経済の素人である。政治主導をうたっても、それを実現するメカニズムがない。