- 作者: 蓮池透
- 出版社/メーカー: かもがわ出版
- 発売日: 2011/09/22
- メディア: 単行本
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内容は氏の東電での体験を淡々と振返っているもの。
後半では核燃料サイクルにも関わり、核のゴミ問題の解決法がない事などから、原発はフェードアウトしていくしかないとの思いに至ったことも公表している。
本書の中で、東電社員の気質について一つ謎が解けました。
これだけ社会に迷惑をかけて、今でも心境は変わらないのでしょうか.....
原発の是非を問う社員の処遇はどうなっているかとうい疑問も聞かれます。しかし東電内部では原発の是非について発言する人はいないのです。そこがまず平均的優等生集団といえます。
入社するときにすでにスクリーニングされていて、ステレオタイプの人間が揃っているのかもしれませんが、「出る杭は打たれる」ではなく、出る杭がないような会社社会です。会社内部では反原発とか脱原発を主張する人はいないし、ほかの会社のことはわからないのですが、独特の個性のある人間はあまり存在しないような気がします。多少のでこぼこはあるにしても、そうぶっ飛んだ人も、まったくダメな人もいない、平均的な人が多いのです。そういう人を選んで採用しているのだろうと思われます。・・・・・