「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)
- 作者: 谷岡一郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/06/01
- メディア: 新書
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- 世の中にある社会調査の過半数はゴミ
- ゴミは引用されて新たなゴミを生み、増殖を続ける
- ゴミが作られる理由は様々
- ゴミを作らないための正しい方法論を学ぶ
- ゴミを見分けるための方法(リサーチ・リテラシー)を学ぶ
それらを、実際に使用された社会調査や新聞記事の例の中の「過ち」を用いながら説明してくれている。
慣れてくると、例の中の「過ち」が自分で少しずつわかるようになってくるところが面白い。
備忘録として自分のために簡単にまとめると…
学者、政府・官公庁、社会運動グループ、マスコミなどは、社会調査について、質問を組み立て、回答の誘導、サンプル選び、結果加工、誤った因果関係などを通して、自分達に有利な結果(=ゴミ)を発表することが多いので気をつけろ。そのためにはリサーチ・リテラシーを身につけろ。さもないと、ゴミを流す者たちに対抗できずに、人生を損することになるとのこと。
例題を解いてみて感じたのは、慣れないとどこを疑えばよいのか分からないとうこと。普段から何事にも疑問を持つ必要性を感じた。
P.S.ネットで調べてみるとこの手の統計の嘘、社会調査の嘘についての書籍は多いようだ。それだけ世の中にゴミが増殖しているとうことか。