knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

トムラウシの遭難事故について

またしてもトムラウシでの登山遭難事故が発生した。
ご存知の方も多いが、ここでは2002年に同様な事故が発生している。詳細な事故原因の究明はこれからだが、メディアからの情報から抜き出してみると、以下のような類似点がある。

  • ほぼ同じコース(標高2000mの樹木のない吹きっさらし)
  • 悪天候の中を無理に出発した
  • 中高年のグループかつ体力が劣るメンバーが含まれる
  • 装備が十分でないメンバーが含まれる
  • 地元の人ではない

この事故については

ドキュメント気象遭難

ドキュメント気象遭難

に掲載されており、著者の羽根田氏によって、可能な限りの分析がされている。


昨年の12/19の日記にも書いたが、登山においても失敗学(失敗から学ぶこと)は非常に重要である。
今回の遭難者の何人が本書を読んでいたか、そのうち何人が出発時に2002年のことを思い出したのか…


これから夏山シーズンが本番である。
全ての登山者は、初心に戻って登山でのリスクを見直すべきである。
羽根田氏の著書を読み直すのも一つの良い方法であろう。