またしてもトムラウシでの登山遭難事故が発生した。
ご存知の方も多いが、ここでは2002年に同様な事故が発生している。詳細な事故原因の究明はこれからだが、メディアからの情報から抜き出してみると、以下のような類似点がある。
- ほぼ同じコース(標高2000mの樹木のない吹きっさらし)
- 悪天候の中を無理に出発した
- 中高年のグループかつ体力が劣るメンバーが含まれる
- 装備が十分でないメンバーが含まれる
- 地元の人ではない
この事故については
- 作者: 羽根田治
- 出版社/メーカー: 山と溪谷社
- 発売日: 2003/05/01
- メディア: 単行本
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昨年の12/19の日記にも書いたが、登山においても失敗学(失敗から学ぶこと)は非常に重要である。
今回の遭難者の何人が本書を読んでいたか、そのうち何人が出発時に2002年のことを思い出したのか…
これから夏山シーズンが本番である。
全ての登山者は、初心に戻って登山でのリスクを見直すべきである。
羽根田氏の著書を読み直すのも一つの良い方法であろう。