knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

戦略の失敗学

企業や政府などの戦略による失敗例をイロイロ取り上げた本。実例としては、東芝のHD−DVD、花王のFD、TRON、キャプテンシステム、スーパーテクノライナーなどなど。
それらの原因として、以下の3つに分類している

  • そもそも戦略が無かった例
  • 戦略が間違っていた例
  • 戦略はあっていたが、失敗に終わった例



感想としては、今だから失敗だったと言える部分も多いし、製品の開発の当時としては最善は尽くしていた事例が多いのではと感じた。特に製品開発では、現実には失敗例のほうが多いわけだし、成功例のほうに『運があった』と考えるほうが普通ではないか。
また民間企業の製品開発の失敗、ヤオハンやそごうなどの企業全体の失敗、夕張市や”私の仕事館”などの政治の失敗をごった煮にしているのは、少々強引過ぎる気がした。