knjrの日記

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生命保険のカラクリ

生命保険のカラクリ (文春新書)

生命保険のカラクリ (文春新書)

生命保険の「原価」を業界で初めて明らかにしたライフネット生命の副社長の書。
ここ数年でお金や市場の仕組みに関する書をいろいろ読んでいるが、生命保険については正直なところ非常に分かり難いところが多かった。
そこをズバッとついているのが本書。
特に生命保険商品の3つの機能しかないと言う説明で非常にスッキリした。

  1. いざというときに、残された家族のための所得保障→遺族保証(死亡保障)
  2. 病気・ケガによる入院・手術のための保障→医療保障
  3. 将来に備えるため→生存保障(貯蓄・年金)

また業界全般として、以上の商品を組み合わせるなどして保険内容を分かり難くし、売り手と買い手の情報格差を利用して販売する業界の体質がまかり通っていること。まさにその通り。
自分のかけている保険を理解していない人、これから何か保険をかけようと考えている人はまず一読する事をお勧めする。