デフレ脱却国民会議にも名を連ねている岩田規久男先生の良書!
私もちょっと以前はそう思っていたが、現在の国の厳しい財政状況では一見、財政削減や増税が正しいかのように思える。本書を読んで、なぜ自分がその誤った説が、いかにも正しそうに思えるのかを理解できた。その理由としては...
- 作者: 岩田規久男
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/01/15
- メディア: 単行本
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それに対して経済の専門家は、仮定、演繹、命題から構成される理論を持って、物事の因果関係のメカニズムを明らかにし、それをデータで検証する。いわゆる演繹法である。
本書では経済の専門家ではない”シロウト経済学”の代表として辛坊氏の「日本経済の真実―ある日、この国は破産します 」の内容を取り上げて、辛坊氏の主張の誤りをわかりやすく説明してくれている。辛坊氏の本については、amazonのカスタマーレビュー通りなので、ここでは深くは取り上げない。辛坊氏も反論があるのであれば、堂々と反論本を出すべきだと思うが...
経済学をきちんと学んでいれば当たり前のことなのかもしれないが、私のような素人には非常に勉強になった。この考え方は、他でもイロイロ応用できそうである。
確かに直感的には、「(天動説を知らないと)地球の周りを太陽が回っている」ことや「(万有引力の法則を知らないと)重いものほど早く落ちる」ことを信じてしまうよなぁと。