knjrの日記

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「安全設計審査指針の改訂」に物申す

5/20の読売新聞の記事から


原発の安全設計審査指針、改訂へ…安全委>
 内閣府原子力安全委員会(班目(まだらめ)春樹委員長)は19日、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、原発の安全設計審査指針など各種指針を改訂する方針を明らかにした。 福島第一原発の事故は3月11日の東日本大震災による津波ですべての電源が止まったことで起きたが、安全設計審査指針は「長期間にわたる全電源喪失を考慮する必要はない」と規定していた。


 電力各社は同委員会が定める各種指針に基づいて原発を設計・建設している。班目委員長は19日の記者会見で、外部電源や非常用ディーゼル発電機などの電源を長期間喪失する事態を考慮する必要はないとしている現行指針について、「明らかに間違い」と述べた。


 同委員会は、改訂作業は事故収束を待たずに速やかに始めるとしている。改訂作業に当たっては、来月20日からウィーンの国際原子力機関IAEA)本部で開かれる閣僚会議へ向け、政府が作成中の同原発事故調査報告書のほか、国の中央防災会議が進める防災基本計画の見直しなども参考にする。


 改訂内容の詳細は、安全委員会にある原子力安全基準・指針専門部会で検討する。
(2011年5月20日07時16分 読売新聞)

おいおいちょっと待て!そもそも今の安全委員会が作成した「明らかに間違った」指針が、今回のインシデントの原因の一つではないのか。このままでは、中途半端な指針のままになる可能性が高い。


そうならないためには、以下のポイントを国民が監視する必要があると、自分は考える。

  • 原子力安全基準・指針専門部会のメンバーを明らかに氏、原子力村以外のメンバーを含めること
  • 「長期間にわたる全電源喪失」だけでなく、耐震指針や立地指針などについても見直すこと
  • 指針の検討プロセスや結果を公開すること
  • 指針が明確になった後、各電力会社における指針とのチェック結果を公開すること


5/17の国会で、武田邦彦教授が参考人として指針について触れています。

今の指針は「原子炉を守るための指針」であって「国民を守るための指針」ではないといことを!