鉢呂経産大臣が辞任した。大手マスコミは2つの発言を問題視しているようだが、個人的にはマスコミの誘導ではないかと思っている。
「死の町」については現実を直視した発言であるし、「放射能をうつしてやる」については記者(おそらく記者クラブの連中だろう)とのちょっとした会話の中での出来事であるし、辞任をするほどの問題ではないと考える。
ではマスコミは辞任へと国民を誘導した理由は何なのか。それは原発の今後に対する鉢呂氏の発言から紐解く事ができる。以下、9月6日の東京新聞から引用↓
<国内原発「将来ゼロに」 鉢呂経産相 中部電の新設否定>
鉢呂吉雄経済産業相は五日、本紙などとのインタビューで、原発を新規に建設しないことにより将来、国内の原発がゼロになる可能性について、「基本的にそういうことになる」と述べた。
中部電力は浜岡原発で、廃炉にする1、2号機の替わりに6号機を新設する「リプレース」を計画中。こうした動きには「立地条件は関係ない。新しい原発を造らないと言っているのに、どうやって造るのか」と実現に否定的な見方を示した。
さらに「計画段階のものについては、新しく建設することは難しいのではないか」とも指摘。福島第一原発事故を受けて中断している中国電力上関原発の工事再開は困難、との見方を示した。
ようは原発をストップされては困る原発推進派の官僚(?)などが、記者に圧力をかけて煽ったのではないだろうか。単なる杞憂であればよいが非常に胡散臭い。
個人的には、特に野田政権や鉢呂氏を支持しているわけではないが、今やるべき問題は山積である。辞任となると、また時計が元に逆回転することになる。
一方のマスコミは政策について深く踏み込むことができないため、政権が変わる度に今回のような分かりやすい発言ミスのような重箱の隅をつつくことしかしない。自分達はジャーナリストの使命を果たしていると勘違いをしているだろうが、それに騙されない国民も増えていることを忘れないで欲しい。
真のジャーナリストによる追求を期待する。