knjrの日記

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インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで

  • ゲームやインターネット依存の人の脳で起きている事は、覚せい剤麻薬中毒の人の脳でできていることと、基本的に同じ。線条体ドーパミンが放出され、それが歓びという報償となり、再びその行為を行うモチベーションとなる。この仕組みは報酬系とよばれ、脳はある行為が報酬に結びつくことを学習すると、その行動を意識的、無意識的に繰り返すようになる。
  • ドーパミンが大量放出されると、ドーパミン受容体が一時的に麻痺し、さらに調整の仕組みが働き、ドーパミン受容体の数自体が減ってしまう。受容体が減った結果、もっとドーパミンを出さないと同じくらいの快感が得られなくなり、同じ満足を得るために、もっと長時間、もっと強い刺激を求め続けるようになる。それが「耐性」という現象。依存症に伴う、うつ状態はこれが関係している。
  • 依存のプロセスは、一般的に以下の順番の通り。①睡眠時間の乱れ②家族や友人と遊ばなくなる③週末レジャーや家族旅行を嫌がる④現実の課題を怠ったり、ほかの楽しみに以前のような興味を示さなくなる⑤現実生活の破綻(学校や仕事に行かなくなる)。これらが身近な人に現れたら要注意。
  • インターネット・ゲーム依存症に嵌りやすいパーソナリティタイプは①衝動的で新しい刺激を求めるタイプ②社会的能力が低く回避的なタイプ
  • 最初はゲームをクリアすることで達成感を得て、それが報酬となっていたが、依存が進んでくるとゲームをやること自体が目的化してくる。その行為をすること自体が報酬となってくる。それに一役買っているのが「変率強化」。人間は報酬が一定より、変動する状況に強くひきつけられる。報酬がもらえるかどうか、いつも一定しない条件にしておくことで、報酬がもらえるという期待と、それが裏切られるかもしれないという不安の間で揺れ動き、行為へ依存していく。パチンコやスロットも同じ仕組み。