knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

「本当の才能」の引き出し方

人間の才能を引き出すために必要なものは「見えないものを感じる力=洞察力」である。洞察力を身につけるためには、五感と呼ばれる人間の感覚をおおよそすべて研ぎ澄まして、意識して使い切って感じ取ること。

  • 人間の最大の悪とは鈍感である。鈍感な人間は、自らが間違ったやり方をしていることにも気が付かず、さらに失敗を繰り返す。そして改善や成長の手立てを自ら消してしまう。
  • 人をその気にさせる術は、「人を見て法を説け」。誰かの手を借りるには、まず相手をよく「見る」ことから始まる。一人一人のタイプを把握し、その人に応じて説く。陰でしっかり頑張っているひとに対しても、よく見て、声をかけ、力を認めてあげることがチーム力の向上につながる(ノムさんの子供のころのアイスキャンディを販売していた時の近所のおばさんの励まし)
  • 人の力を借りられない人間は「自分は誰かに支えれれている」という自覚がないのかもしれないい。
  • 人を見抜き、適材を見出すコツは「白紙の状態で見ろ」ということ。先入観や惰性は、見る目を曇らす。(飯田選手をキャッチャーから野手へコンバート)。監督や指導者の仕事は、「少し変えたら、もっと力を発揮できるかもしれない」という可能性のネタを発見できるかどうか(池山選手のブンブン丸からクレバーなバッティングに例)。
  • 覚悟のある上役がいれば、自ずと下の人間も覚悟を抱いてくれる。そのために、上に立つ者は、責任の所在は自分にあること、そして部下を信用していることをはっきり明言する必要がある。
  • 頭の回転が速い人、知識が豊富な人に対して「自頭がいい」という言葉を使うようになっている。自分の目でしか物事を見れないバカでは、勝負に勝てるはずがない。相手の心理を読んで初めて状況に対応できる。すなわち「自頭がよい」とは「相手の立場になってものを見られる」ということ。視座を高く、視野を広くすることで、目の前の相手が「何を嫌がっているか」「何を求めているか」が判断できる。
  • 怒りの感情は思考を停止させる。「思考」と「感情」はつながっている。怒りに感情を左右されないためには”俊敏さ”を磨くこと。怒りで我を忘れるのは、いわば鈍感である証拠。怒りの感情は、自分のキャリア、仲間からの信頼・・・そうして積み上げてきたものを一瞬で台無しにしてしまう。俊敏さを磨くためには、「丁寧に仕事をすること」しかない。「思考」と「感情」はつながっているが、そして「思考」と「行動」もまた繋がっている。(稲生投手は正確無比なコントロール、マウンドは荒らさず、打たれてもカッとせず)。ならば「行動」から変えてみればよい。丁寧な仕事を続けていれば、激情に心を惑わされることもなくなる。常に平常心をもって、集中してやるべきことをやろうとう思考も根付く。