暴走する資本主義

暴走する資本主義

を友人から借りて読んでみた。ちょっと回りくどい表現が多くて難儀したが、何とか読みきれた。幾つかポイントを

• 戦後の米国や、ちょっと前の日本のような、格差が少ない『総中流階層社会』を築くには条件がある。経済が成長期であることと、完全な自由経済主義ではなく、政府にある程度の規制をすること。
• 消費者がウォルマートのような低価格製品ばかり購入すると、それが労働者でもある自分の身に戻ってくることが分かっていても、人間は低価格へ心は傾いてしまうようなジレンマがある。
• 現在の政治が現状のような、ひどい生活格差を是正できないは、政治家が消費者や労働者ではなく、企業や投資家のほうに顔を向けているからである（そのためのワシントン周辺でのロビー活動はもの凄いらしい）。これらを打破するには、政治家を消費者のほうに向かせる必要がある。

特に２番目のジレンマは良く分かる。自分だけ低価格主義を捨てても、自分だけが損するような気がしてしまう。経済は本当に難しい。