knjrの日記

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拡大教科書について

本日のNHK9時のニュースでやっていたネタである。あまりの理不尽さに、妻と共に激怒したので、日記で一言。


世の中には弱視の子供のために、拡大教科書というものがあるということを知った。ニュースの中では、眼鏡をかけても片目の視力が0.04の男の子が、その教科書を必要としていた。


その拡大教科書がなかなか普及しないということが問題になっていいるらしい。普及しない理由としては

  1. ボランティアの方が”手作業”で作成しているので、1冊に2ヶ月かかる(「拡大教科書」作成マニュアルとTV映像を見る限り、教科書をスキャンで読み込んで、それを印刷し、文字を大きく手書きで書き直すという、完全なアナログ作業をしているようだ。そりゃ時間かかるよ。)
  2. 教科書会社が作る場合、1000万円の費用がかかる(東京書籍の方のお話から)

ということらしい。そんなわけで、ニュースで取り上げられていた男の子も、国語と算数(数学?)だけは拡大教科書であるが、他は通常の小さな文字の教科書を使っていて、漢字が読めないことも多々あるとのこと。今の世の中、これはあまりにおかしいのでは。


言いたいことは、「何故、今このITの世の中で、教科書の電子データから直接変換を行わないのか。電子データの文字サイズを変更して、ちょっと行間を修正して、カラープリンタで大きめの紙に出力すれば、そんなに稼働や費用がかからずに、必要な子供には十分なレベルの教科書になるのではないか」とういことである。
子供にとっては
 『カラープリンタで出力された大きな文字の教科書』 >> 『きちんと製本された小さな文字の教科書』
ではないのか。


文部科学省のサイトを見ると、今年2月にやっと
「教科書のデジタルデータの提供について」とう実施要綱が公開されたばかりのようだ。
今後、教科書会社とボランティアの方が協力し、必要な子供には全ての教科で拡大教科書が行き渡ることを期待している。