knjrの日記

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日本銀行は信用できるか

日本銀行は信用できるか (講談社現代新書)

日本銀行は信用できるか (講談社現代新書)

  • 日銀を支配しているのは東大の法学部卒。なぜか経済学部ではない。日銀法では政策委員会について「経済又は金融に高い見識を有する者その他学識経験を持つもの」としているのはずだが…
  • 日銀の目標としている物価安定=ゼロインフレであるが、現実的にはデフレになっている。ニュージーランド、カナダ、英国、スウェーデンなどののように適度(0〜2%程度)のインフレ目標を設定し、細かいコントロールをすべきでは

とのことらしい。


自分が学生時代の頃は、日銀は公定歩合を上下して景気をコントロールしていたが、いつの間にか↓のようになっていたようだ


1990年代までは、日銀の金融政策といえば公定歩合を上下動させることであった。金利が規制されている時代と、その名残がある時代には、公定歩合金利体系の根本的な基準金利となっていたからだ。しかし、コール市場という短期金融市場が拡大して、市中の銀行の資金調達に対する影響力はコール市場の方が大きくなってきたため、現在日銀の金融政策も金利については無担保コール翌日物がターゲットになっている。また、公定歩合無担保コール翌日物の誘導目標もほぼゼロまで下げられてしまった状況からは、日銀当座預金残高をターゲットとする量的緩和の政策に変更された。ちなみに、2001年9月以降、公定歩合は 2004年12月現在まで0.1%に据え置かれたままとなっている。(All About > マネー > マネー用語集 > 貯蓄用語集 > 公定歩合 より)


確かにデフレという状況では給与額が変わらないことが、実質上の給与増であることは頭では分かっていても、やる気はそがれる。適度なインフレ目標を設定して、給与額がそのインフレ分だけ増加したようが、精神的にはお金を使おうという気分になると個人的には思うのだか、いかがだろうか。