knjrの日記

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食品の放射能汚染に関する情報公開について

原発近隣の農産物の放射能汚染に関する報告が始まった。


厚生労働省から「福島県産及び茨城県産食品から食品衛生法上の暫定規制値を超過した放射性物質が検出された件について」


福島県産及び茨城県産食品から食品衛生法上の暫定規制値を超過した放射性物質が検出されたとの情報を入手しましたので、お知らせいたします。
1.福島県産食品について
 福島県原子力センター福島支所の緊急時モニタリングにおいて、食品衛生法上の暫定規制値を超える原乳が発見されたとの情報(別添1)を入手いたしました。このため、厚生労働省において、福島県の衛生部局に対し、関係情報を調査の上、食品衛生法に基づき当該検体の入手先、同一ロットの流通先の調査、販売の禁止等必要な措置を講ずるよう依頼を行いました。
2.茨城県産食品について
 茨城県より別添2の通り、報道発表したとの連絡がありました。


消費者庁から「食品における放射能検出に関するお願い」

平成23年3月20日
消費者担当大臣 蓮舫
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震において被災をされた皆様に心からお見舞いを申し上げます。また、救援、救出に全力を挙げていただいている自衛隊、警察、消防、海上保安庁、そして各自治体、関係各位の身を惜しまない御努力に心から感謝を申し上げます。
今般、福島県産、茨城県産等の食品から食品衛生法上の暫定規制値を超えた放射能が検出されたとの発表がありました。
これら放射能が検出された原乳、ホウレンソウ等については、これまでの官房長官や厚生労働副大臣の会見にありますように、一時的に摂取したからといって、直ちに健康に影響を及ぼすものとは考えられません。
現在、国や自治体では更なる調査を行っており、その結果に基づき適切な措置をとることとなっています。
どうか消費者の皆様には、根拠のない噂などにより混乱せず、確かな情報に基づき冷静に対応してくださいますよう、お願いいたします。
このニュースを見たときに、以下の点が気になった

  1. どうして牛乳、ホウレン草だけなのか。他の農産物も調査した結果、牛乳とホウレン草だけが基準値を超えたのか。それとも牛乳とホウレン草(別添え2を見るとネギも調査はしたようである)だけを調査したのか。
  2. 調査の判断基準はどうなっているのか。たまたま調査した幾つかのサンプルが基準値以上だったのか、複数サンプルの平均値が基準値以上だったのか、全てサンプルの基準値以上だったのか。
  3. 調査のサンプルの抽出方法はどうなっているのか。どういう基準で農家を選定しているのか。また採取日の気候には左右されないのか(例:雨の翌日は高くなるなど)
  4. 調査する際の条件はどうなっているのか。洗わないでそのまま計測したのか。水洗いした場合は、どの程度の綿密に水洗いをしたのか



食品の放射性物質の計測は、昨日調べた空気中の放射能計測情報と大きく異なり、個人で計測することがほぼ不可能である。よって監督官庁や生産者サイドから情報発信が特に重要である。


きちんと情報を発信・公開しないと、消費者は安全を求めて福島付近の農産物を避けるようになる。消費者にとっては、少々価格が高くても該当地域以外でされた農作物や他の食品を選択することも出来るのである。そうなると結局、被害を被るのは生産者の方々になってしまう。情報の発信・公開が後手後手になると、消費者の不安感を増すし、また誤った情報が出回る可能性も高い。それを避けるためにも、関係者の皆様には、積極的な情報発信・公開をお願いしたい